尿沈渣

検査結果が正常でない時に疑われること・わかること

1.赤血球が多い場合
腎孟腎炎 膀胱炎 尿道炎 前立腺炎 急性腎炎
2.白血球が多い場合
腎臓や尿道(尿管から尿道まで。尿の通り道)などの炎症 白血病
3.上皮細胞が見られる場合
尿路の炎症
4.円柱が見られる場合
腎炎 ネフローゼ症候群 糖尿病性腎症

尿沈渣ってナニ?

肉眼では見えませんが、尿道のなかには赤血球や白血球、さまざまな細胞などの固形成分が含まれています。これを遠心分離機にかけて沈殿させたものが尿沈渣(「渣(さ)」とは「おり」とか「かす」という意味)です。 この検査は、尿たんぱくや尿糖を調べただけでははっきりしない病気の疑いを、さらに詳しく調べるためのもので、とくに、尿たんぱくの検査結果が正常でないときには必ず行われます。また、白血病や紫斑病といった全身の病気を判断する大きな手がかりにもなります。

尿たんぱく

検査結果が正常でない時に疑われること・わかること

急性・慢性腎炎 腎孟腎炎 ネフローゼ症候群  尿管、尿道、膀胱の炎症や結石、腫瘍 妊娠中毒症(妊娠中に尿たんぱくが多量に出て、むくみがひどく血圧が高いとき)

尿たんぱくってナニ?

たんぱく質は、人間が生きていくうえで欠かせないもので、血液中に常に一定の量が存在しています。そして、そのうちの一部は、腎臓で濾過されたあと尿細管で再吸収されて血液中に戻る、というように体内をめぐっています。ところが腎臓や尿細管などに障害が生じると、吸収されるはずのたんぱく質は尿中にたくさんもれ出してしまうのです。ただし、健康な人でもほんのわずかの尿たんぱくが認められることがありますし。激しい運動のあとや、ストレスがたまったときなどに一時的に出ることもあります。したがってこの検査だけで腎臓の病気と判断することはできません。診断は、尿沈渣など、他の検査の結果と合わせて行われます。

尿潜血反応

検査結果が正常でない時に疑われること・わかること

腎孟腎炎 尿道炎 膀胱炎 前立腺炎 急性腎炎 腎臓や尿道の結石や腫瘍

尿潜血反応ってナニ?

腎臓、尿管、膀胱、尿道など、いわゆる尿の通り道に何らかの異常があると、尿中に赤血球が認められことがあります。もちろん、通常は肉眼で見ただけではわかりません(尿中の赤血球が増え、見た目にも尿が赤いとわかるものが血尿です)から、化学的に検出します。それが尿潜血反応です。 健康なときでも非常にわずかな赤血球が尿に混じることはありますが、その程度なら検査結果は陰性になります。また、これは尿沈渣を調べるときにも当てはまることですが、月経中には正確な結果を得ることはできません。

尿素窒素(BUN)

検査結果が正常でない時に疑われること・わかること

1.値が高い場合
腎機能障害 閉塞性尿路疾患 糖尿病 消化管出血
2.値が低い場合
肝硬変 劇症肝炎 尿崩症

尿素窒素ってナニ?

体内のたんぱく質がエネルギー源として燃やされたときにできる、いわば「燃えカス」が、尿素窒素です。これの大部分は尿中に排出されますが、排泄機能の中心である腎臓に障害が起こると、血中の尿素窒素が増えます。したがって、尿素窒素の検査は、腎臓の機能を調べるための大切な手がかりになります。 尿素窒素は、腎臓や尿路にこれといった異常がなくても、たんぱく質をたくさん摂取したり、軽い脱水症状のときなどに高い値を示すことがあります。